ふれるのきおく展が幕を閉じました。
本当に多くの方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
一番最初の打ち合わせが6月18日、4か月以上の間に、あれやこれやと、少しずつ始まった街のパネテリエが、会期が近づくにつれ、加速度的に勢いを増し、あっという間の2日間の幕を閉じました。

スマホの画面で見るだけでは伝わらない、触れることの大切さ、伝えたいことを発信するイベントにと、あの手この手で開催に漕ぎつけたつもりの、今回の街のパネテリエ。

-メインのインスタレーションは、吉川紙店さんから提供いただいた、コロナ禍のカレンダーを使った木を作り、あの日々を乗り越えた私たちが、もう一度つながることの大切さを考えたいという思いで、にゃんころ舎さまに製作していただきました。-
コロナ禍で離ればなれになってしまった、あの頃、人の心のどこかが満たされないまま大人になろうとしている子供たちがいるのではないか、ふれることを潜在的に恐れる気持ちが芽生えてしまっているのではないか。と、そんな心配を吹き飛ばすような、元気な声と、それを見守るたくさんの笑顔に、主催者として、疲れが全て溶けてしまい、ゆったりとした時間を過ごさせていただきました。
毎回テーマを変えてお届けしている街のパネテリエですが、共通しているのは、本物であること、そして出展者はプロであることだと思います。

-彼は、就労支援施設に通う、世に言う障害者さんです。しかし、パティシエでもある私でも太刀打ちできないほどの緻密な作業を易々とやってのける、プロフェッショナルです。今回のイベントを通じて、「障害」というのは、障害者さんのものではなく、彼らも含めた我々全員で構成された、社会の作ってしまったものなのではないかと考えています。障害者が先生をする、そんな一瞬を夢見ていましたが、見事実現することができました。-
今回初めての試みに挑戦するメンバーも多くいましたが、不安そうだった表情の初日から、たくさんのお客さまのおかげで、自分のやっている事が何なのかを伝え切れた様子で、清々しさを感じる笑顔を見ることができ、パネテリエ一同安堵しています。
初めて無印さんとやるこのイベント、まずは一回と、開催させていただきましたが、早々に2回目のお声かけをいただいています。次回もこちら無印良品アルパーク店にて、計画中です。
今回の開催でご来場いただいた人の中には、こういった表現の場を求めていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
次回は少し小規模にお正月1月3日に開催の予定です。もし会場にいらっしゃった方の中で、出店を希望される方がいらっしゃいましたら、メッセージなどお待ちしています。
次回はどんなイベントにしていくか、今から大急ぎで準備を始めます!それではふれるのきおく展はこの辺りで一旦おしまいとさせていただきます。
ありがとうございました。

